1847年、宝飾師ルイ＝フランソワ・カルティエが28歳の若さで独立し、そこからカルティエの歴史は始まった。カルティエの腕時計の歴史において重要な役割を果たしたのが、創業者の孫にあたるルイ・カルティエ。彼は1904年、友人の飛行家サントス・デュモンからある相談を受ける。それは、懐中時計が主流だった当時、「飛行中の時間確認が困難である」というものだ。ルイはサントスのために、ストラップで時計を腕に巻き付ける画期的なデザインの携帯用時計を作り出し、この「サントス・ウォッチ」は世界初の腕時計として一世を風靡した。その後、戦争の終結に貢献したといわれるルノー製戦車のキャタピラから着想を得てデザインされた「タンク」、防水時計「パシャ」など名作を多数世に送り出してきた。その機能的かつ洗練されたデザインは世界中の人々に広く愛され、誰もが知る有名ブランドとして確固たる地位と人気を誇り、今では女性の永遠の憧れと言っても過言ではない存在となっている。